人とは愚かなもので、煩悩は限りなく、そして罪深きほど欲深い。

心の奥に巣食うは、その人の闇・・・・そして本性。


葵「というわけで七夕に皆が飾った願いを見てみましょう」

九狼「・・・・大層な前振りのわりにえらいちんけな企みだな、おい」



短冊/神代彩:世界が平和でありますようね。


葵「ふぁいやー♪」

九狼「おい、なんで燃やすんだよ!」

葵「こんなありがち、面白みのない、いい子ちゃんネタはNGです(びし」

九狼「短冊願いにNGって?」


短冊/霞:お菓子の家に住みたいです。


九狼「めるへん?」

葵「ぶっちゃげ幼い子供なら微笑ましいかもしれませんけど・・・・この年齢でソレは普通に引きますね」

九狼「・・・冗談かどうか読めない辺りツライ」


短冊/舞那:兄様が大学を留年しませんように。


葵「愛されてますね♪」

九狼「なんでだろう、あんまり嬉しくないな。ちょっと涙も出てきた」


葵「・・・・こうしてみるとまともな願いが少ないですね」

九狼「他人の短冊勝手に見ておいて酷い物言いだな」

葵「性格ですから(えっへん」

九狼「そういうお前はどんな願いを書いたんだよ」

葵「あっ、勝手に見ないでください!」

九狼「人のは見ておいとそれはないだろう・・・どれどれ」


短冊/葵:九狼くんと来年も一緒に過ごせますように。


九狼「葵・・・・お前(みつめ」

葵「九狼くん・・・・・(みつめ」


・・・・・・・・・・・・・


葵「あはっ、萌えました?」

九狼「せっかくの雰因気台無しだ!」

葵「九狼くんが短冊をみるのを計算しての罠!ぶらぼー!」

九狼「・・・・七夕ぐらいマジメしてくれ」

葵「七夕だからですよ(クス」


葵「まあ、そのなんですね」


3日(7/10)も過ぎてから書くような話でもないわな。


九狼「長々と話を進めといて今更いうセリフじゃない!」

葵「来年はちゃんと七夕の日にあげましょうね」


短冊/葵:九狼くんと来年も一緒に過ごせますように。

小さく隅の方に「七夕ぐらいは、素直に本当に願ったことを書くものなんですよ」